いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回は前回に引き続き、ストレスのお話をしようと思います。
ストレスを緩和するために皆様はどのようなことをされているでしょうか。
今回はストレスの緩和についてを化学的な視点からお話しようと思います。
私はこの「髪の研究室 璃庵」のブログは基本化学的な視点からお話させていただいてます。なので理解することが難しいことも沢山あるかとは思いますが、「○○は△△に効く」と漠然と教えられてもなぜそうなるかを理解できないと、正しくないことまで正しいと信じ込んでしまって、無駄なことをしてしまったり、お金を注ぎ込んでしまうこともあるかも知れません。そういった失敗をブログを読んで下さった方がなるべくなくしていただけるようにアミノ酸などの成分をお伝えして、それがどういう目的で使われていて、何に効いているかを知っていただくと正しい物を効果的に使用して問題解決につながるのではないかと思っています。
私がこのブログで書いていることも、もしかしたら間違えていたり、私の理解力不足により、勘違いして捉えてしまいお伝えしてることもあるかも知れません。
なので私がブログで書いていることも100%正しいとは思わず、もし気になることがあればそのことに関して別の文献などと照らし合わせて本当に正しいかを判断して下さい。
私もブログを書く時にそのテーマに関して最低3〜4の資料を参考にクロス分析していきます。そしてテーマを掘り下げていき、なるべく理解していただきやすいように心がけています。
すみません前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
今回はストレスの緩和に関わりが深い2種類の物質についてお話しようと思います。
まず「GABA」(γ-アミノ酪酸)についてです。
このGABA皆さん目にした事ある方も多いと思います。この名前のお菓子もありますよね♪
「ストレス社会で闘うあなたに。」
なんていうキャッチフレーズもあります。
このGABAとは遊離アミノ酸(タンパク質を構成しないアミノ酸)の一種で、中枢神経では主要な抑制性の神経伝達物質の役割をしています。
このGABAは大麦や発酵玄米、漬物、味噌、醤油などの発酵食品に多く含まれています。
人はストレス状態に陥ると、大脳辺縁系を中心に興奮が高まるのですが、この時にGABAが生体防御反応により、神経細胞の興奮を抑制し、ストレス状態は緩和されます。
精神不安定な人、神経系に異常を訴える人のGABAの濃度は健常者と比較して低値という研究結果が出ているようです。
もし精神が不安定な状態が続いている方などは大麦や発酵食品の摂取をおすすめします。
そしてもう一つ「セロトニン」についてお話します。
このセロトニンは別名「幸せホルモン」とも言われています。
このセロトニンは伝達物質の一つで、不安を鎮める働きがあります。
セロトニンを体内に増やすことで精神的な安定が得られ、「幸福物質」や「幸せホルモン」と呼ばれるようになりました。
セロトニンは交感神経と副交感神経を調整する働きを活性化することにより心のバランスを整えます。
このセロトニンは規則正しい生活をしたり、光を浴びたり、ダンスやジョギングなどのリズム運動をすることにより増加すると言われています。
そしてこのセロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作り出されており、必須アミノ酸は体内で生成することはできないので、食事から摂取しなくてはなりません。
トリプトファンは肉類、バナナ、アーモンド、チーズ、牛乳などに含まれています。
そしてストレス、抗うつの高い人程ヨーグルト、乳類、カルシウムの摂取量が少ないという結果も出ています。
もし心当たりのある方は摂取量を増やしてみてはいかがでしょうか。
今世界は大変な状況に置かれており、不安を抱えて過ごされている方も多いと思います。
ストレスが強くかかった状態で長期間過ごすと鬱病を発症したりします。
自分の好きな音楽を聴くとコルチゾールの濃度が低下しリラックスできたり、光を浴びたり軽い運動も自律神経を整えてくれるので、皆様のライフスタイルに合った方法でどうかこの大変な状況を乗り切っていただければと思います。
「髪の研究室 璃庵」の向かいの公園には毎年綺麗な桜が咲きます。今年はお花見も自粛の対象に入っており、お花見はできませんがお店の中から桜を眺めることができます。この桜の木に癒されながらウイルスの危機を乗り越えていこうと思います。