2020年03月11日

白髪のメカニズム

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

今回は白髪のメカニズムについてお話しようと思います。

先に言っておきます。

今回は難しいお話です。

これも先に言っておきます。

白髪は早かれ遅かれ誰でも出てきます。

なのであらがうことはできないのです。

ですが知っておくことで白髪の出てくるスピードを遅延することは可能です。

これをまず知った上で読んでいただければと思います。

まず髪は色素細胞(メラノサイト)が作りだすメラニン色素が髪の内部に入り、色がつきます。なので、髪が生まれた時はまだ色素が入っておらず、無色の状態なのです。

ってことは白髪は黒髪が変化したのではなく、何も変化してない状態なのです。

すでにややこしい。。

もっと難しいゾーンに入ります。。

色素細胞がメラニン色素を作るにはチロシナーゼという酵素が必要になります。

このチロシナーゼは酸素を酸化剤としてチロシンというアミノ酸の水酸化反応を触媒し、生じたドーパというアミノ酸を酸化することでドーパキノンを生成します。

そのドーパキノンは後に自己重合反応などを経てメラニンとなり、細胞を紫外線から守る色素となります。

このチロシナーゼは加齢等により減少すると、色素細胞の機能が低下し、メラニン色素が生成されず、髪に色素がない状態で生えてきます。

それがいわゆる白髪になります。

色素細胞の中にメラノソームという小器官があります。メラノソームの中でチロシナーゼが作用することにより、メラニン色素へと変化します。

そしてこのメラニン色素はユーメラニンとフェオメラニンという2種類あり、その2種類の量のバランスにより髪の色が変化します。

一般的にユーメラニンが多めだと、暖色系の色になり、フェオメラニンが多めだと寒色系の色になります。

アジア系の髪色と欧米系の髪色の違いがあるのはこの2種類のメラニン色素のバランスによるものです。

メラニン色素が生成されない原因は、加齢、遺伝性、自己免疫、栄養障害、放射線や薬物によるものなど、様々な原因があります。

何らかの原因で色素細胞が減るかなくなってしまったり、色素細胞は存在しても、メラノソームが減るかなくなってしまったりすると白髪になってしまいます。

あと何らかの原因でチロシナーゼが不足して白髪になったりします。

他にメラニン色素は正常に作られているのに、毛母細胞への輸送システムが機能しなくなってしまうことも原因になったりします。

あと優生遺伝によるものです。

これは薄毛のメカニズムについてのときもお話しましたが、母方と父方の家系により若くして白髪になるかも影響します。

栄養障害も原因の一つなので、なるべくバランスの取れた食生活をおすすめします。

これらは普段の生活習慣により遅延させることは可能です。

なるべく体が酸化するようなことは避け、加齢を促進させない努力が必要になります。

酸化を進めるような食事、例えば牛肉中心の食生活を控えたりすることも老化を遅らせる方法になります。

なるべく紫外線を浴びる量を減らしたり(日光はビタミンDを生成するのに必要なのである程度は日に浴びることは必要なのですが。。)することで加齢を遅延させることができます。

あと自己免疫によるものは尋常性白斑などの病気によるものです。

放射線や薬物の投与によっても一時的に白髪になることもあります。

これらの原因により白髪が生えてきます。

最初にお伝えしましたが、白髪は誰でも出てくるものです。

ただ、量や時期は人それぞれの理由により変わってきます。

それを遅延させることは可能なので、なるべく白髪の出てくる時期を遅らせたい方は、体を酸化させないようにすることをおすすめします。

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