2020年03月18日

紫外線の影響

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今回は美容の天敵、紫外線についてお話します。

これから暖かくなり、紫外線の量が増えていきます。とくに4月から紫外線の量がピークに入ります。

この紫外線、浴びすぎると前回「白髪のメカニズム」の時にお話した、体の酸化が進みやすくなります。

体の酸化とはいわゆる老化です。

あと免疫力低下やシミ、シワの原因、皮膚癌のリスク、白内障のリスクがあるようです。

ですが紫外線にはビタミンDを生成してくれる効果もあり、とくに小さなお子様はビタミンDが不足するとカルシウム不足になったり、骨粗しょう症になったりなどのリスクもあるので一日に15分程度は浴びた方が良いようです。

15分。。

家の周りを少しぶらっとするくらいしかできませんね。。

紫外線を防止するために日焼け止めクリームを使用される方も多いとは思いますが、その日焼け止めクリームを選ぶ指標のひとつとして「SPF」とか「PA」という言葉をよく目にするのではないでしょうか?

これの意味をご存知の方もいるかも知れないですが、これは「UV-A」と「UV-B」を防ぐ効果の値です。

SPFはUV-Bを防ぐ効果の値でPAはUV-Aを防ぐ効果の値を表す指数です。

SPFは数値が高いほど効果が高く、PAは+の数が多いほど効果が高くなります。

炎天下で長時間外出するときは数値の高いものを選び、短時間屋外でウォーキングするなどの程度なら数値の低いものを選ぶと良いようです。

そして日焼け止めクリームには主にサンスクリーン剤と言われる紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が配合されており、これらと他の数種類の組み合わせで効果が変わってきます。

紫外線吸収剤はUV-Bを吸収するものは多いのですが、UV-Aまで吸収できるものは少ないようです。これはこの後お話するUV-AとUV-Bの特徴によるものも理由としてあるのかもしれません。

あと紫外線吸収剤は白浮きしにくく、汗で流れにくいという使い心地の良さがあります。

使用されている主な成分はメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルなどがあります。

紫外線散乱剤は紫外線を反射させる効果があり、肌への紫外線の影響を減らしてくれます。

紫外線散乱剤は肌の刺激は少ないのですが、白浮きしやすく、汗で流れやすいなどの特徴があります。

使用されている成分は酸化亜鉛、酸化チタンなどがあります。

そして先程から出てくるこのUV-A、UV-Bとは何なんでしょうか。

これは紫外線の波長の長さで分類された種類で、波長帯が100〜280nm(ナノメートル)の紫外線をUV-C、280〜315nmの紫外線をUV-B、315〜400nmの紫外線をUV-Aといいます。
UV-C、UV-B、UV-Aの順番にUV-Cが一番波長がみじかく、UV-Aが波長が長いです。

UV-Cは大気や成層圏のオゾン層に吸収されて、地表には到達しません。ですが3種類の中で一番エネルギーが強く、生体に対する破壊力があります。その力を利用して人工的にUV-Cを発生させ、殺菌灯に使用されたりしています。

UV-Bはほとんどはオゾン層で吸収されますが、5%程度が地表へ到達します。そして肌の表皮に影響を与え、皮膚が赤くなったり、ヒリヒリするサンバーンを起こします。この影響は約2〜3日続きます。

そしてこのUV-Bは刺激が強く、DNAに損傷を与えるため、皮膚癌になる原因にもなります。

UV-Aは95%が地表まで到達し、UV-Bは窓ガラスである程度カットされますが、UV-Aは窓ガラスも透過します。そして肌の真皮まで到達し、メラノサイトが活性化され肌が黒くなるサンタンを起こします。このサンタンはすぐには起きず数日後現れ、数週間から数ヶ月続きます。

紫外線吸収剤のところでお話しましたUV-Aが紫外線吸収剤でなかなか吸収されない理由はこの波長の長さに理由があるようです。

このUV-Aは直接DNAに損傷は与えないのですが、細胞内の光増感剤を介して活性酸素を生成し、DNAの損傷を誘発するようです。

紫外線は髪に対しても影響を与え、毛髪にあたるとアミノ酸が酸化され、別の物質に変化します。そしてケラチンタンパク質にダメージを与えます。

そしてプールや海水で濡れた状態だとさらにダメージが出るのでお気をつけ下さい。

世の中が今大変な状況でお出かけもしにくいですが、紫外線対策を健康のためにもしっかり行うことをおすすめします。

カテゴリー・タグ 一覧